またもや！バルサ相手に錯乱のマドリー

今日、録画してあった”スペイン国王杯コパ・デル・レイ” 準々決勝1st reg「レアル・マドリー vs バルセロナ」を観戦。
昨年末のリーガ、クラシコでは、やはり!?バルセロナの勝利。
モウリーニョ監督は苦い思いをさせられたわけですが、そうは言っても名将、今回は新たな対策を持ってくるに違いない。お、後方にディレクターのジダンの姿も見えるぞ。
期待に胸をふくらませてVTRスタート！

前半は意外やレアル・マドリーのペース。何だか”今度こそは…”の気合が伝わってくる。
バルサお得意の軽快なパス回しはまだ見られない。
！…と思っているうちに、ベンゼマの見事なパスに抜けだしたクリスチアーノ・ロナウドが先制弾を叩き込む！
リーガのクラシコでは調子が出ず、非難が多かったロナウドでしたが、前半11分に決めてくれました。

ここで引いたらバルサの思う壺。レアルは良いカタチで試合を進めたと思う。
とにかくメッシを自由にさせないことに徹底。
セスクからA.サンチェスへの絶妙なパスもありましたが、残念ながらポストを叩く。
この日のA.サンチェスはとても良かった。見事な動き出しとタフな動き。ゴールを決めていればMOMを上げても良かったと思う。この動きが後にレアルを苦しめることになったんですから。

その通り、後半はバルサらしさが出てくる。
48分（後半3分）に、早くも同点弾が炸裂した。
シャビのコーナーキックから、“プジョールのダイビングヘッド”！
なんともあっさり。
こいつは完璧にぺぺのミス。定位置にいたにもかかわらず、彼の左手から走りこんできたプジョールをマークできていない…どころか前方に入られ、合わせられてしまった。一瞬の気の緩みか、ニアで誰かが触ると思ったのか…プジョールの方が何枚も上手だった。

バルサの強さはここにあるなぁと思う。
前半付け入る隙が無いと思うと、後半には対策を練ってくる。
ペップの喝があったかどうかはわからないが、何だかモチベーションの違いさえも感じられた。
ここからはバルサのペース。パスを回すポゼッションサッカーが始まった。
前半も7:3の割合でバルサがポゼッションの大半を占めていたが、‘持たされている’のと’持っている’の大きな違い。
こうなるとメッシも活き活きとしてくる。

逆にマドリーは、まだ引き分けなのに失望感と苛立ちが見え始めた。
明らかに手で選手を止めるシーンが多くなってきている。シャビ・アロンソは特に顕著だ。
パスを回される分疲れが見え始めている。A.サンチェスのスタミナは脅威に感じる。
モウリーニョ監督はたまらず選手を交代させる。エジルとカジェホンを投入…
しかし、この交代は日の目を見ない。エジルが絶不調。
これしかない攻撃、つまりカウンターアタックだが、バルサプレイヤーにあっさり詰められ、前線へパスを出せない。抜きにかかるもボールを奪取される。
クリスチアーノ・ロナウドも前半のような勢いが全く無い。

ついにぺぺがとんでもない行為に！座り込んでいるメッシの手をスパイクでストンプ！踏みつけてしまう！
このバカタレが！せっかくの一戦が台無し。TVカメラはしっかりとその様子を捉えていました。
これは物議を醸し出すだろうな。醜いレアル・マドリーと皮肉られても仕方ない行為だ。

しかしスペースを与えられ軽快になったメッシは、すでにゴール前でボールキープ出来る状態に。
ボールを受ける前に見ていたと思われるアビダルの上がりに浮き球ラストパス。
マドリーDF陣がメッシに気を取られる中、フリーでシュート。…逆転ゴール。
またやられてしまったぁ…もうこの瞬間終わったぁって肩を落としてしまった…

またしてもモウリーニョ監督は敗れてしまった。怒りは収まらないだろう。
が、ここは更に選手に喝を入れなければならないだろう。全く惨めな試合となってしまったから。
次節2ndレグ。今度はアウェイ戦。
この試合の前半のような緊張感を持って試合に望んでほしい。そして最強バルサにどう対処していくのか。
今のところカウンターアタックを狙うしか手がないように思えますが、どうもうまく行かない。
守備に弱さがあると言われるバルサ。中盤からのプレスを切り抜け、どう前線にパスを繋ぐか。それが出来れば…
落ち着いていたのは、カシージャス、セルヒオ・ラモス、そして見事カムバックしたリカルド・カルバーリョのDF陣ぐらいか？
A.サンチェスのような選手がレアル・マドリーにいればなぁ…とつくづく思う。

けど、僕の選んだMOM（マン・オブ・ザ・マッチ）はプジョール。
試合の流れを変えた執念とも言えるゴールにあっぱれ！
しかし、レアル・マドリーには、まだまだ2nd legに期待することにする！